2016年10月22日土曜日

GlyphTypeFace を new したときに NullReferenceException

発生したこと
Windowsのフォントフォルダに存在するフォントファイルの一覧を取得し、
各フォントファイルのGlyphTypeFaceを生成する処理を実装したところ、
一部のフォントでNullReferenceException
( オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。 )
が発生する場合があることがわかりました。

※EnumCharのユーザー様からの障害報告で気づきました。

例外のスタックトレース
場所 MS.Internal.FontCache.FontFaceLayoutInfo.IntMap.TryGetValue(Int32 key, UInt16& value)
場所 System.Windows.Media.GlyphTypeface.Initialize(Uri typefaceSource, StyleSimulations styleSimulations)
場所 System.Windows.Media.GlyphTypeface..ctor(Uri typefaceSource)
場所 ConsoleApplication1.Program.Main(String[] args)
原因
フォントを上書きインストールしたことのある環境では、
古いフォントがフォントフォルダに残っており、
その古いフォントにアクセスしようとすると、実体が無いようで、
exceptionが発生するというのが原因でした。

下記のサイトが参考になります。
http://d.hatena.ne.jp/itouhiro/20120603
コード
実際にexception が発生するコードがこちらになります。
※実際にビルドするには、PresentationCoreを参照設定する必要があります。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Windows.Media; // 参照設定で PresentationCoreをONにする必要がある。

namespace ConsoleApplication1
{
    class Program
    {
        static void Main(string[] args)
        {
            // フォントファイルのパス取得 
            string fontfolder = Environment.GetFolderPath(Environment.SpecialFolder.Fonts);

            // フォントファイルの一覧取得
            string[] fontfiles = System.IO.Directory.GetFiles(fontfolder);

            foreach (string fontfile in fontfiles)
            {
                // 拡張子を切り出す
                string ext = System.IO.Path.GetExtension(fontfile);

                if ((String.Compare(ext, ".ttf", true) == 0) || (String.Compare(ext, ".otf", true) == 0)) 
                {
                    /* TTF, OTF  */
                    try
                    {
                        Console.WriteLine(fontfile); // debug

                        GlyphTypeface typeface = new GlyphTypeface(new Uri(fontfile));
                    }
                    catch (NullReferenceException nullex)
                    {
                        Console.WriteLine(nullex.Message); // debug
                    }
                }
            }
            Console.ReadKey();
        }
    }
}
実行結果
苦労したこと
・フォントフォルダをExplorerで見る限りは、フォントが1個しか存在しないため、
 原因の特定に時間がかかりました。
・また、現象が発生するフォントをアンインストールしても現象が発生したため、迷宮入りしそうになりました。

2016年10月9日日曜日

UWP で Hello World!

やりたいこと
UWP(Universal Windows Platform) で Hello World! をしたい。
XAMLはいじらないような方針で作成します。

環境 : Visual Studio 2015 community

どんなのを作るか?
小さいですが、Hello World!と表示されてます。
Step1 プロジェクト作成
ファイルメニュー - 新規作成 - プロジェクト を選択する。

新しいプロジェクトダイアログで、Universal - Blank App(Universal Windows)を選択する。
※他はデフォルトで結構です。


Step2 UIデザインにテキストを追加
ソリューションエクスプローラーにて、MainPage.xamlをダブルクリックする。


UIのデザインが表示されるので、ツールボックスから、TextBlockを白いところにドラッグ&ドロップする。

Step3 追加したテキストをHello World!に替える
UIデザインの画面で、Step2で追加したTextBlockを選択し、プロパティウィンドウで、いなづまマークをクリックする。

Loadingの空欄をダブルクリックする。(イベントハンドラを追加してます。)

ダブルクリックすると、空欄にtextBlock_Loadingが入力され、
メイン画面がMainPage.xaml.csに切り替わります。
MainPage.xaml.csのtextBlock_Loadingの中に「textBlock.Text = "Hello World!";」を入力し、
再生ボタンを押すと、立ち上がります。

※自分の環境では、しばらく緑の画面で、でかでかと✕が書かれたものが表示されますが、そのうちHello Worldが表示されます。